スマホデビューにあたって、子どもが安全に使えるよう、私が実践している設定方法や聞いたトラブル事例を交えながらご紹介します。これで、お子さんが安心してスマホやオンラインを利用できる環境を整えられると思います。
1. オンラインの基本ルールを話し合う
まず、スマホやインターネットを使う上での基本ルールを親子で話し合います。「名前や住所、学校名は他人に教えない」「知らない人とやり取りしない」「困ったことがあれば親に相談する」といったルールをあらかじめ決めておくことで、安心して使わせることができます。
【実際のトラブル事例】
スマホを持ち始めたお子さんが、オンラインゲームで知らない人からメッセージをもらい、つい会話を続けてしまったケースがありました。後で親御さんが確認したところ、相手が年齢や居住地などの個人情報を探っていたそうです。こうしたトラブルを防ぐために、知らない人からのメッセージには応じず、すぐに相談するように伝えておくことが大切です。
2. ゲームやSNSの使用時間のルールを設定
Switchでオンラインプレイをしていることもあり、SNSやゲームの使用時間を「スクリーンタイム」で制限しています。SNSは夜9時以降は使えないようにし、平日と週末で利用時間を変えるなど、生活リズムに合わせた設定にしています。
• 設定方法
• iPhoneの「設定」 > 「スクリーンタイム」 > 「App使用時間の制限」でSNSやゲームに制限時間を設定。
• 「休止時間」で夜9時以降は自動的にロックされるようにしています。
オンラインゲーム、とりわけ対戦系のゲームでは、つい競争心が高まり、言葉遣いが乱れたりヒートアップしてしまうことがあります。特に子ども同士では、ゲーム内の口論がSNSに持ち越され、トラブルに発展することも少なくありません。こうした事態を避けるためにも、オンラインゲーム中の言葉遣いについても親子で話し合い、相手への礼儀を守る大切さを伝えています。
【実際のトラブル事例】
オンラインゲーム中の口論がSNSでのいじめに発展したケースもありました。ゲームのやり取りがSNSで拡散され、悪口を書かれ、お子さんが精神的に傷ついたそうです。この事例から、SNS上での発言が広がるリスクを理解し、慎重にコミュニケーションを取るよう指導することが重要だと感じました。
3. 「ファミリー共有」でペアレンタルコントロールを設定
「ファミリー共有」を使い、アプリのインストールや購入には親の承認が必要になるように設定しています。子ども用Apple IDを連携しておくことで、インストールリクエストが親に届くので、安心して管理できます。
• 設定方法
• 自分のiPhoneで「設定」 > 自分の名前 > 「ファミリー共有」に進み、子どものApple IDを設定。
• 「購入のリクエスト」をONにして、親の承認が必要な状態にします。
4. Webコンテンツのフィルタリング
インターネット上の不適切なサイトへのアクセスを防ぐため、「スクリーンタイム」でWebコンテンツのフィルタリングを設定しました。
• 設定方法
• 子どものiPhoneで「設定」 > 「スクリーンタイム」 > 「コンテンツとプライバシーの制限」 > 「Webコンテンツ」で「成人向けWebサイトを制限」に設定。
5. 位置情報共有を制限
位置情報の共有は基本的にオフにし、必要な場合のみ許可するようにしています。特にSNSやアプリでの位置情報共有は慎重に設定しておくと安心です。
【実際のトラブル事例】
位置情報を共有していたことで、同級生の友達に自宅近くでの待ち合わせを求められ、不安に感じたケースがありました。このような事例から、信頼できる相手以外には位置情報を共有しないルールを設けています。
• 設定方法
• 子どものiPhoneで「設定」 > 「プライバシーとセキュリティ」 > 「位置情報サービス」で「Appの使用中のみ許可」に設定。
6. アプリのインストール管理
アプリを自由にインストールできないように、「ファミリー共有」で購入リクエストを設定し、最低限のアプリだけからスタートしています。
7. オンラインでの危険信号を教える
親がすべてを管理するのは難しいため、「知らない人からメッセージが来たら教えてね」と伝え、不審な相手には慎重に対応するようにしています。これにより、お子さんも危険な兆候に気づきやすくなります。
8. 親子でSNSのアカウントをフォローし合う
親子でSNSのアカウントをフォローし合うことで、自然と子どもも気を付けるようになり、何か困ったことがあればすぐに相談しやすい環境を整えています。
スマホデビューには多くの準備が必要ですが、こうした設定をしておけば、安全に使える環境が整います。子どもに「何か困ったことがあったらすぐに教えてね」と確認しつつ、安心して見守ることができると思います!